R.I.P. デイビー・ジョーンズ
1966年(日本では翌年)から始まったTVバラエティー「モンキーズ・ショー」のためにオーディションで抜擢された4人の内、元子役のデイビー・ジョーンズは、シンガーとしてもマイナーヒットを持っていたが、背が低かったので騎手を目指して競馬場で働いていたという。
モンキーズ・ショーはたちまち高視聴率を上げて、デビュー曲「恋の終列車」第二弾「アイム・ア・ビリーヴァー」は二作連続No.1に、アルバムも320万枚を3ヶ月で売った同名の第一作と第二作が31週全米一位の座を独占。"モンキーズ旋風"はこうして突如荒れ狂ったのでありました。
しかし、この2枚のアルバムの録音にはグレン・キャンベルやレオン・ラッセル等が起用され、モンキーズは単にヴォーカルを入れただけだったと言う。
レコードの販売力がビートルズやストーンズ、ビーチボーイズのような本物のグループに匹敵する力を持ったために、プロダクション側はこの「ズル」を本当はヒミツにしておきたかったのだけれど・・・。
「デイビー・ジョーンズはモンキーズをロックバンドらしく見せるためのタレントにすぎなかった。」というワルクチや、早々にバレてしまった替え玉録音のインチキにもかかわらず、モンキーズの人気は構わずいきなり爆発して、初のアメリカ上陸を控えて行われたイギリスでのコンサート・ツアーでは何と、あのジミ・ヘンドリックスを前座に起用したというから、その人気のほど恐れ入りやした!
そのジミ・ヘン、P.T.A.の圧力で即刻降ろされたというからP.T.A.さまのパワーにもついでに恐れ入谷の鬼子母神!
1945年12月30日 マンチェスター生まれ 2012年2月29日 66歳
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