« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »

2012年4月

2012/04/29

ハモニカおじさん

120427a 小学校の頃、ハーモニカと言えばトンボと言われるほど、タテ笛に次いで普及率が高かったトンボだけど、今じゃピアニカが優勢なんかね?

「競争相手の少ない楽器のほうが出番が多いから」と、タテ笛(テナー)からヨコ笛(フルート)に転向したのはハービー・マンだけど、いくら競争相手が少ないと言っても、ハーモニカじゃぁ出番あんのかねぇ・・・と言う心配をよそに、トゥーツと言えばハーモニカ、ハーモニカと言えば(トンボじゃなく)トゥーツ・シールマンスと言われるほど、引っ張りダコのハモニカおじさん。
カントリーミュージック、フォーク・ロックやブルースではたくさんいるけど、ジャズの世界ではトゥーツがワン&オンリーでしょ。

トゥーツと同じギター(リッケンバッカー)を手に入れてハーモニカとともに、初期ビートルズ時代のトレードマークになったジョン・レノン。きっかけは、ギターを弾きながら首から吊したハーモニカを吹くスタイルで演奏していたトゥーツにあこがれ影響されての真似っこだった。

山本剛(p),岡田勉(b),渡辺文男(ds)と共演した"Toots Thielemans/In Tokyo"(1989)てアルバムがあんのな、聴いてみれば〜・・・共演者を数え上げればキリがない、誰か数えてみてくれ!?

Jean-Baptiste Frédéric Isidore "Toots" Thielemans 1922年4月29日 ベルギー/ブリュッセル生まれ

| | トラックバック (0)

2012/04/25

エラ・フィッツジェラルド @カーネギーホール

カーネギーホールのセキュリティに捕まった! 容疑は無許可の写真撮影 ・・・制服らしくない服装の普通のおばちゃんだったから、警備員と思わず油断した。

高齢と体調不良でしばらく引退状態だったエラ・フィッツジェラルドが、久々に出演するニューヨークの"JVC Jazz Festival"でのこと・・・ここでエラを撮ればニュース写真としての価値も高いと少々勇み足になっていたのだった。
120425a 日本でもどこでも、ホールでの写真撮影にしかるべき許可が必要なのは常識。アメリカでは撮影許可と併せてミュージシャン・ユニオンへの権利料を要求される事がある。この時、撮影を依頼した出版社は、その支払いをケチってぼくに無断撮影を強要したのだ。(どこの出版社か言わなくてもわかるな!?)

隠し撮りと言っても、コンパクト・カメラをポケットに忍ばせるような可愛いもんじゃなく、300ミリのでかい望遠レンズを付けたカメラを持ち込むのだから、いい根性してるかアホかどっちかですよ内山は。

ぼくを事務所に連行した警備おばちゃん、カーネギーホールの舞台に立ったダークダックスや加藤登紀子は素晴らしかったとおっしゃる実は大の日本贔屓らしいと分かったから、そこは思い切りオーバーに同意して、笑顔でホールやニューヨークのお世辞を並べて情状酌量をねらってみた。

甲斐あって、最初はフィルムを没収するとか何とか言って目を吊り上げてたおばちゃんに笑顔が戻って、「もうしません」とノートに書かされるだけでぼくは何とか釈放されたけど ・・・以来、エラの歌を聴くたびに、カーネギーホールのあのノート:ブラックリストを思い出してしまう。

Ella Jane Fitzgerald 1917年4月25日 ヴァージニア州ニューポートニューズ 生まれ 1996年6月15日没 79歳

| | トラックバック (0)

2012/04/23

ジョニー・グリフィンが30歳だった頃

ジャズ・ミュージシャンを撮った写真で世界一有名と言われる写真「A Great Day in Harlem」(写真右上) エスクァイヤ誌の企画で、当時第一線のミュージシャン57名がニューヨーク・ハーレムに集合して1958年に撮られた。階段上右端で手すりにもたれているのが、アート・ブレイキーのジャズメッセッンジャーズに入団した頃、30歳のジョニー・グリフィン。
120423a 120423b 120423c ぼくはその内14人に会って写真に収めることができたのだけど、時は流れその後も多くが天に召された1995年、Great Day-を再現しようと、ハーレムの同じ場所に立つことができたのはわずか10名(写真右下)・・・更に現在(2012年)存命するのは、たった5人になってしまった。

John Arnold Griffin III 1928年4月24日 イリノイ州シカゴ生まれ  2008年7月25日没 80歳

| | トラックバック (0)

2012/04/22

闇夜のカラスもミンガスも...

ミンガスと聞いて、葉巻をくわえた姿を思い浮かべる? 印象的な「直立猿人」のジャケ写を思い出す? ぼくがミンガスと聞いて思い出してしまう、ある失敗談。

ミンガスの来日公演@渋谷公会堂の照明は暗く、被写体は遠く、ぼくのレンズは安物で写真技術もまだ未熟な頃だったから、撮った写真はご覧の通りブレてしまった・・・
120422 フィルムの感度を上げて早いシャッターを切ればブレは防げるけれど、暗部の黒が引き締まらず画像は荒れてしまう。

極端な増感現像で意図的に画像を荒らした表現手法はあるけれど、ぼくは感度400のトライXを2段増感ASA1600で使うのが自分的にはぎりぎりの許容限界、荒れた写真は好きじゃない(ブレは嫌いじゃないけど)

デジタル時代になって(特に最近)画像処理能力の向上は飛躍的で、近く(2012.6月)発売される新機種のスペックを見ると、ISO:51200までが常用範囲、更にISO:204800相当まで感度拡張可能とある。驚きの数字だけれど、メーカーから届いた高感度の作例を見ると"荒れ"は許容範囲内だ。

あぁこんなカメラがあの時代にあったら、ぼくはもっとシャープに、もっともっとクリアにミンガスを撮ることが出来たのに・・・ハーフノートのコルトレーンも、フィルモアのマイルスも、闇夜のカラスでも・・・

Charles Mingus 1922年4月22日 アリゾナ州ノガルス生まれ 1979年1月5日没 56歳

ポール・チェンバース(b)も今日が誕生日だった。没年・享年は違うが命日は1日違い。Paul Laurence Dunbar Chambers,Jr. 1935年4月22日 ペンシルベニア州ピッツバーグ生まれ 1969年1月4日没 33歳

| | トラックバック (0)

2012/04/21

ライオンが来た!ライオンが来た!・・・

「ライオンが来た!ライオンが来た!・・・」1985年に開催されたブルーノート・レコードの復活祭、その前日リハーサル会場になったマンハッタンの某スタジオ集まっていたミュージシャンやスタッフが嬉々として騒ぎ始めた。久しぶりに人前に姿を現したアルフレッド・ライオンにぼくはこの時初めて会った。
120421a
1940年代から常にジャズ・シーンをリードする名盤を数多く制作した世界一のジャズ・レーベル「ブルーノート・レコード」の創始者:ジャズの黄金期を創り上げたアルフレッド・ライオン。

健康上の理由で1967年に引退してジャズ界から消えたライオンが、マンハッタンのタウンホールで開かれたブルーノート復活コンサート「One Night with Blue Note」の特別ゲストとして招かれてその功績をたたえられた。

翌1986年から山中湖畔で毎年開催されることになった「Mt.Fuji Jazz Festival with Blue Note」 その第1回に最初で最後の来日を果たしたアルフレッド・・・写真は:日本の大観衆を目にして感無量のライオン氏を、湖畔のステージ上から超満員の会場を背景にして撮った1ショット。

Alfred Lion 1908年4月21日 ベルリン生まれ 1987年2月2日没 78歳

| | トラックバック (0)

2012/04/18

SARA☆

120418b 120418a 「As You Like It」 スタンダード・ナンバーを集めた"SARA☆”のNew CD リリース ちょっと艶っぽいジャケ写・・・楽しく撮影出来ました〜!

ハニーボイス、キャンディボイス、マシュマロボイス、と甘い声のイメージをよく持たれるSARA☆ですが、どう感じてもらうかは、人それぞれ・・・"As You Like It"「お気に召すまま」・・・ (SARA☆のブログ<http://jazz.vocalist-sara.raindrop.jp/>より)

| | トラックバック (0)

2012/04/16

フルートマン:ハービー・マン

140416a ジャズ系じゃ珍しかったフルートで、セルジオ・メンデスやバーデン・パウエルと共演してブラジル音楽風味を効かせたジャズは、聴きやすくかっこいい。<Do the Bossa Nova With HERBIE MANN >

最初テナーサックスを吹いていたハービー・マンがフルートに転向したのは「競争相手の少ない楽器のほうが出番が多いから」だって。

大ヒットした代表作<メンフィス・アンダーグラウンド>も軽い乗りで気持ちいい名盤だと思う。ラリー・コリエルも参加しているこのアルバム中、サム&デイブで有名な<Hold On I'm Comin'>では(ウエザー・リポートの初代ベーシスト)ミロスラフ・ヴィトウスがベースを弾いてた。("YouTube"の古い映像で、ビトウス目立ちまくってます。)

写真は、1991年の来日時 @"Keystone Korner Tokyo"

Herbie Jay Solomon 1930年4月16日 NYブルックリン生まれ 2003年7月1日没 73歳

| | トラックバック (0)

2012/04/14

ギターのマドンナ:村治 佳織

120414a ギター界のマドンナとか言われてる村治佳織"さん" を撮ることになってワクワクドキドキ・・・ クラシック系のひとにもあまり会う機会がないからソワソワドキドキ ・・・やっぱ、どっか違うんだなぁクラシック系て・・・佳織"ちゃん" とか気軽に呼べないつぅか何かこう高貴な雰囲気感じてしまうのは、クラシック・コンプレックスですかね?

最近ではジャズ系のブラスに女性の活躍が目立ってきたけれど、女性のギターリストはあまり多くないと思いません? ボサノバ系には割といるかも知れないジョイス、小野リサとか、ジャズ系ではエミリー・レムラーぐらいしか思い浮かばないのはボクが無知なだけ?

村治佳織 1978年4月14日 東京生まれ

ロック系ギターのマドンナ:安達久美ちゃんからFBの友達申請いただきました、ありがと。まだ会った事ないんだけど、もしかして久美ちゃんボクのファン? 久美ちゃん撮らして〜!

| | トラックバック (0)

2012/04/12

ハービー・ハンコック

ハービー・ハンコックの初来日は'64年にマイルス・デイビス・クインテットの一員として、2度目は'74年に自己のクインテットで、3度目が'75年のヘッド・ハンターズとして来日・・・ハービーの経歴や音楽性をこうして書き始めると、それだけでスペースがなくなってしまうから、これ以上はネットで調べて。
120412 写真:1990年 JVC Jazz Festival NY
ぼくが初めてハービーに会ったのは?...う~ん、もうず~いぶん昔のこと、日本の野外ジャズ・フェスのハシリだった「ライブ・アンダー・ザ・スカイ」、その記念すべき第1回目の超目玉 "V.S.O.P.クインテット" として来日した1977年の夏、ハービー4度目の来日の時でした。

当時の記録を探してみると、昼の部・夜の部に分けて行われたコンサートの観客動員数はそれぞれ、8千人と1万2千人とある・・・すごい数です。

会場になった田園コロシアム(デンコロ)はテニスが主目的な屋外スタジアムで、名前の通り、田園調布の閑静な&高級住宅街の中にあって、プロレスやボクシングのマッチ会場にもなった。

閑静な&高級住宅街の中にあったがゆえに、騒音問題で後にライブ・コンサートはデンコロから追い出されてしまったのだけれど、それはチューリップやオフコースやチャゲアスのせいではなく、毎年のようにやって来ては超満員の観客を絶叫させたハービーのせいだと思う。

Herbert Jeffrey Hancock 1940年4月12日 イリノイ州シカゴ生まれ

| | トラックバック (0)

2012/04/11

Jazz & Photo Talk 2012.4.9

100人を超えるお客様においでいただいて大盛会だった"Jazz & Photo Talk" メールやFBで楽しかった面白かったと嬉しいコメントを沢山いただきました。会場の皆さんと個々にお話しする機会がなくてちょっと残念でしたが、まずは大成功!とホッとしています。
120411a120411b
(L) Photo by Kotaro Yokomizo (R) Photo by Syn Uchiyama
またやって欲しいとリクエストもいただきました、次なるプロジェクトも既に始動して更に楽しい企画にするよう我々も張り切っています。 今回ご来場いただけなかった方もどうぞご期待下さい・・・ありがとうございました〜!

| | トラックバック (0)

2012/04/10

Jazz & PhotoTalk 大成功!大盛会!

アップルストア銀座にお出かけ下さった皆さま・・・ありがとうございました〜! m(_ _)m

120409a120409b 120409c 常盤 武彦・内山 繁・中平 穂積 <Photo by Syn Uchiyama>

120409d 120409e 気の利いたトークにしようと張り切ったのですが、思うようにいかなかった部分や、まだまだ話し足りないところがあったりして、ちょっと反省もしていますが・・・親しいお顔・懐かしいお顔、ジャズ関係・写真関係、100人を超えるお客様においでいただいて、お陰さまで大成功・大盛会!

我々も気をよくして、早くも次なる企画をどうしようかと夢を語っています。どうぞご期待下さい!

| | トラックバック (0)

2012/04/09

Jazz & Photo Talk 1961~2012

Jazzphototalks 日本のジャズ創生期から、ジャズの歴史を撮り続ける”DIG”、 “DUG”オーナー、中平穂積、帝王マイルスに許された唯一の日本人フォトグラファー内山繁、そして現在のジャ ズ・シーンを切り撮るニューヨーク在住のジャズ・フォト・ジャーナリスト常盤武彦、時代 を繋ぐ3人のフォトグラファーが、ジャズを魅せます、語ります。

この3人のフォトグラファーが、初めて一堂に会したのは、昨年春の常盤のフォト& トーク・セッションでのこと。

常盤が、2010年のソニー・ロリンズのモントリオー ル・ジャズ・フェスティヴァルのスライド・ショウを上映し、「コルトレーンやマイルス・ デイヴィスを撮影するチャンスには間に合わなかったが、ソニー・ロリンズに間に合った のは僥倖としか言いようがない。」と語ったところ、会場にコルトレーンに間に合った中平穂積、マイルスに間に合った内山繁がおり、3人で一枚の写真、“間に合った人々”に収まったことが始まりです。

それから1年、3人が、それぞれの時代で出逢った、アーティスト、 音楽、そして写真の魅力を、余すところなく語ります。

★日程 : 4月9日(月) 18時30分開場、19時〜20時30分 ★入場無料

★会場 : アップルストア銀座 3F シアター 〒104-0061 東京都中央区銀座3-5-12 サヱグサビル本館
tel. 03-5159-8200 web : http://www.apple.com/jp/retail/ginza/

| | トラックバック (1)

« 2012年3月 | トップページ | 2012年5月 »