マーカス・ミラー(たばこに火が付かねぇ)
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「リターン・トゥ・フォーエバー」の水面をかすめ飛ぶカモメのジャケットはあまりにも有名。カモメのチックはアコースティックとエレクトリックの両刀使いです。
ステージの上にはおのずと両方の楽器が並べられる訳で、特に電気楽器は違った種類のものがいくつも積み重ねられアンプやら種々のコントローラー、更にその上にもコンピュータとそのモニターが乗っけられたりしています。
アコースティック・ピアノの上にまでシンセサイザーが乗せられて、まさにチックは砦の中で演奏するかのような状態。砦の中の敵を攻撃・・、いや、ミュージシャンを撮影するのは至難の技です、カメラマンにとってはたまったもんじゃありません。
ギターのように肩から下げて弾くキーボードを持って砦から出てくるのを迎え撃つか、はたまたステージからかなり後ろへさがったところから長玉(でっかい望遠レンズ)でねらい撃つしかないのです。
しかし、重たい長玉を長時間手持ちで構えるには体力の限界もあって相当辛く、ジャズ専門誌の安いギャラにも見合わないのです。ぼくは高いチック砦よりももっと高いアングルから狙えないものかと考えました。
コンサートホールには真上や舞台ソデからステージを照明するためのライトが数多く取り付けられています。ステージの斜め上方からは大光量のスポットライトで舞台の主役に投光するための照明室があります、たいがいのコンサートホールには。この時のステージでは使用しないいくつも照明機材が並んでいるだけの部屋があって、ぼくはそこに潜入することにしました。(ホールの警備員には内緒です。)
天性のちゃっかりした性格とチックを撮りたい一心が、ぼくを大胆にしてしまったらしいのです・・・恐ろしいことです。アングルは予想したとおり最高で、ぼくは砦のチックをカモメのように見下ろしてとらえることができました。
ビル・エヴァンスのように終始うつむき加減に演奏するのと違って、チックはいつもヒョウキンなまでにオーバーな動作でメンバーや観客に豊かな表情を見せてくれるじゃないですか。演奏中の短いブレイクには決まって何かしらアクションを起こしてくれる、実にフォトジェニックなチックです。
Armando Anthony (Chick) Corea 1941年6月12日 マサチューセッツ州チェルシー生まれ
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94歳のピアニスト:サー・チャールズ・トンプソンと共演した、笠井義正のトピックを先日書いた。 http://whispernot.cocolog-nifty.com/jazz/2012/05/post-48fa.html
今日の日経朝刊の文化面に、ドドーンと「笠井義正」
昨今、ダンモが主流のジャズ・シーンですが・・・たまにはトラッドもいいなぁ・・・
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やっぱり時計もスゴイです、ロレックスのダイヤモンド・ベゼルです。時計にあまり詳しくないので、お値段知りませんけど、ハンパない気がいたしますです、はい。
話かわって、スイスの時計メーカー"ORIS"、ロンドン・ジャズ・フェスティバルのスポンサーになったのを契機に、偉大なミュージシャンへのオマージュとして、ジャズ・ウォッチ・コレクションを限定生産しています。
カタログを見ると、最初のジャズウォッチは1996年、サックス奏者のアンディ・シェパードへ捧げる時計を発表したことから始まっています。その後、ルイ・アームストロング、デューク・エリントン、チャーリー・パーカー、フランク・シナトラ、ディジー・ガレスピー、ボブ・ディラン、オスカー・ピーターソンの各モデルを・・・マイルス・デイビス・トリビュート・モデルは没後10年目にあたる2001年に750本限定発売されました。(写真右)
ぼくの時計がそれか?って・・・残念ながら違います。一応マイルス・デイビス・デザインとなっていますが、限定品ではないお安いバージョンです。
マイルスのロレックスが刻んだ「時」は一体どんな「時間」だったんでしょねぇ・・・
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「ジョー・ザヴィヌルの記録と想い出のストーリーを本に書こうと思うんだ…」と、ピーターから久々突然の電話があった。
ウエザーリポートのメンバーとして、ジョーに接して得たもの、音楽の事やツアーの記憶を、もう書き始めているらしい。
バンドの記録写真をたくさん撮影した僕のフォトストックを見て、その本の出版のことやアイディアを相談したいと言う。
「日本での休暇や、子供達が来たくなったら使えるように、もちろんこの本の執筆に専念するために、立川に小さな家を準備中なんだ。しばらく日本にいるから会えないかな? ムッツィー(奥様は睦子さん)と一緒に事務所を訪ねていいかなぁ?」
事務所にやって来たピーターは、「初めて会ってからもう30年以上・・・」などと思い出話に花を咲かせる僕と奥様(日本語会話は楽でいい)を横目に・・・78年、80年、81年のウエザーリポート、それにオーレックス・ジャズFesやステップス・アヘッド、ジャコのビッグバンド、斑尾・・・コンタクト・プリントをルーペでのぞきながら、これもいい、これもこれもいい、と一心に付箋紙を貼り付ける。
「ウチヤマさんの写真と信頼を得て、ジョーの記録を書き続ける自信が沸いてきた。ジャコやウエザーリポートのストーリーも書けるかも知れない。」と興奮気味のピーター。
貴重な記録がこうしてきちんと保存されたから、あの時代の素晴らしさを多くの人達に伝えることができる、と奥様も大変喜ばれてアースキン夫妻は帰って行った。
ぼくのデスクにはスキャン依頼の付箋紙が数百枚貼り付けられたコンタクト・シートが残され・・・僕は途方に暮れた・・・
Peter Erskine 1954年6月5日 ニュージャージー州 ソマーズ・ポイント生まれ
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「風が吹けば桶屋が儲かる」的カオス理論:「ブラジルで蝶が羽ばたくとテキサスでトルネードが起きるかも知れない」取るに足りない些細な要素でも、未来に大きな影響を与える可能性があるという比喩が「バタフライ・エフェクト」
EQが「バタフライ・エフェクト」をリリースしたレコ発ライブ(2012/5/31 @Motion Blue YOKOHAMA)に行ってきた。
熱く盛り上がったステージ・・・EQ4人の前に譜面台が無いのが写真を見てお分かりか?ステージでは(アンコール曲を除き)全曲が各メンバーのオリジナル曲だったにもかかわらず譜面を必要としないのはどう言う訳?
共演したソリッド・ブラスの隊長:村田陽一が指摘した、EQは4人のメンバー全員が作曲者でアレンジャー、ある人の曲を他のメンバーがアレンジしたりして、全員が完全に全曲を理解し自分たちのものにしている。
EQの羽ばたきは、将来のジャズ界に大きな影響を与える可能性があると思うぞ!(前作「NOW & THEN」に続いて、ジャケ写真を担当しました、インナーもよろしく!)
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