マイルスにぶつかる!
レンズがラッパにぶつかってしまう!
'85年夏、よみうりランドEAST。登場してきたマイルスと目が合った時、ぼくはレンズを望遠からワイドに交換して待った。
予想したとおり、マイルスはまっすぐぼくに歩み寄り、トランペットをカメラに突き付けて短いフレーズを何度か吹いた後、白い歯を見せて微笑んだ。
マイクにシャッター音が入らないか心配したけれど、濃いサングラスの中にいたずらっぽい目が光っているのを、ぼくは見逃さなかった。
その時、ステージ前に並んだカメラマンの、ぼくの隣にいた音楽之友社専属:堀田正矩氏が、ぼくとマイルスの超接近シーンを撮ってくれた。
そして、この瞬間にぼくが撮ったマイルスが右写真。(マイルス・デイビス写真集「MILES SMILES」より)
マイルスをはじめ、多くのビッグ・ネーム・ミュージシャンを1960年代から撮り続けている写真家:堀田正矩氏の写真展「20世紀のミュージック・シーン」がミューザ川崎シンフォニーホールで開催中。
堀田氏は、カラヤンやパバロッティーも撮った、元々クラシック畑のカメラマンで、現在はミューザ川崎シンフォニーホールの専任カメラマン。マイルスをはじめ、エリントン、ペギー・リー、チック、ハービー、ジャコなどジャズ畑や、ABBA・カーペンターズ・QUEEN・KISS・クラプトン・ディラン・スティービーなど、ロック/ポップ系まで活躍の場はめっちゃ幅広。
会期あと数日(12/1まで)ですが、広い会場に100点を超える作品群は、半世紀にわたる音楽シーンの足跡をたどる見応えのある写真展。
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