内山繁の写真展ではありません。
今日(2014.1.23)から六本木の国立新美術館で開催中の「Heart Art in TOKYO 2014」で開催中の美術展に出展された 柴田功の"鉛筆画"
"鉛筆画"のモチーフとして内山様の撮影されたマイルスに感銘を受け、参考にさせていただきましたが、出展の許諾をいただきたいと、最初に連絡いただいた時には、正直、目が点になったものです。
「モチーフや、参考に、の範疇を超えて、ほとんどトレースされたように合致していると思われます。作品の精度としては、率直に素晴らしいと申し上げられますが、個人的には困惑するばかりです。」とお答えして、写真関係の著作権に詳しい知人に見解を求めると・・・
結果、まず作品の発表前に許諾を求めていること、美術展は入場無料で、展示作品は販売営利目的でない事。「アートを通じてエイズ問題に貢献していく事を目的」とする支援活動であることが明確。
そして何より柴田功氏が熱烈なジャズ(特にマイルスの)ファンであられることに共感して、作品の発表展示が実現したわけ。
しかし"鉛筆画"なんて、しっかりじっくりこうして見るのは初めてですよ。1本の鉛筆で幾通りもの「黒」が表現できること、芯の硬さで色合いが異なること、白い鉛筆は無い訳だから、白い(ハイライト)部分は紙の色だってこと、消しゴムは使わないこと・・・マイルスの無精ヒゲの1本を描くには、コンマ何ミリのヒゲの周囲を描くわけだな・・・目を凝らしてよ〜く見て、マイルスの目にカメラを持ったぼくの姿まで(あ、見えませんか ^^;)
高解像度の写真に匹敵するぐらい精細、しかも、シャドウ部をつぶさない、ハイライトを飛ばさない(逆に不要部分をつぶしたり飛ばしてしまうとか)描く人の感性と指先で画像調整が出来てしまうのだから、どんな高性能カメラを持っても写真家は敵いませんわ。
今まで知らなかった素晴らしい鉛筆画の世界を見せていただきました。「Heart Art in TOKYO 2014」展は2月3日まで、国立新美術館
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