CINEMA Whisper #6「ティファニーで朝食を」
1961年オードリー・ヘプバーン主演、劇中で自身が歌った「ムーン・リバー」はあまりにも有名。同年のアカデミー歌曲賞、グラミーの最優秀レコード・楽曲・編曲の各賞を受賞、多くのミュージシャンにカバーされる超スタンダード。
当初、原作者は娼婦役をモンローにする事を条件に、映画化に応じたけれど、セックス・シンボルと呼ばれることに抵抗を感じていたモンローが出演オファーを断ったため・・・ヘプバーンの魅力が生かされる脚本に書き直されたらしい。
「オードリーなくして『ム-ンリバー』は存在しなかっただろう」と作曲者ヘンリー・マンシーニは語っている。
「これはわたしが今までに書かなければならなかった曲のなかで、いちばん苦労した曲のひとつだった。なぜならこの女性が非常階段でどんな歌を歌うのか見当がつかなかった。」
「ある晩夕食のあとで、ふと、この曲は極度にシンプルでなければならないことに気がついた。
このメロディーは白鍵だけで演奏できる、黒鍵をいっさい使わなくても弾けるのだ。
わたしはそのことに気がつかなかった・・・自然にそうなった。」
歌詞の中にある「ハックルベリー・フレンド」は、(多くの解釈があるけれど・・・)
「この言葉の正確な理由はない、しいて言えば、小さい頃、木の実をつんだことなどを思い出した時にうかんだ単語だった。」と作詞家:ジョニー・マーサーは言っている。
生涯1500曲以上を手がけ、"I Thought About You" "Skylark" "Come Rain or Come Shine" “酒と薔薇の日々” “シャレード” “サテンドール” “枯葉”(英語詩)など多くがスタンダード・ナンバーとなったアメリカを代表する作詞家・作曲家で歌手、キャピトル・レコードの設立者のひとりでもあった。
あ、そうそう、CINEMA Whisperは普通の映画館と違って、飲食可・おしゃべり可・トイレストップ可・巻き戻し可です、名シーンをリピートして観るか? ジャズ好きの皆んなでワイワイ観るか♪
3月9日(日)18:00〜上映
入場無料(テーブルチャージ500円と飲食代のみ)
スタジオにバック・ドロップ(撮影用の背景紙)を降ろして、仲間を招いて映画上映したのが、シネマ・ウイスパーの始まり。三茶のJazz & Café Gallery “Whisper”に機材を移して、”CINEMA Whisper”再開です。
第1回は、マイルスがラッシュ・フィルムを観ながら即興でサウンド・トラックを録音した「死刑台のエレベーター」
第2回、ジャズものフィルムの代表作「真夏の夜のジャズ」、1958年に開催されたニューポート・ジャズ・フェスティバルを記録したドキュメンタリー
第3回、デクスター・ゴードンが素のままのような演技で主役を務め、リアル・ミュージシャン多数出演の名作「ラウンド・ミッドナイト」
第4回、AFI情熱的な映画100の第1位「カサブランカ」のテーマ・ミュージック"As time goes by"はAFI映画音楽100の第2位
第5回、AFIが<20世紀の名曲>の第1位に"虹の彼方に"を選んだ「オズの魔法使」
店舗情報は Facebookページ<https://www.facebook.com/whisper.not> 食べログ<http://tabelog.com/tokyo/A1317/A131707/13151694/> ライブ・スケジュールは ホームページ<http://whisper.co.jp/whisper/schedule.html>をご覧下さい。
東京都世田谷区上馬 1-32-3 Jazz & Café "Whisper"
Tel : 03-5787-5794 mail : jazz@whisper.co.jp
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