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2015年3月

2015/03/19

Jazz & Café "Whisper" on 朝日新聞 web

朝日新聞のwebマガジンに Jazz & Cafe "Whisper" が掲載されました。急逝した中山康樹と内山繁の出会いも紹介されています。

150318a 150318b  読者の中には、写真家、内山繁の名を知らない方もいるかもしれない。しかし、このコラムを読んでくれるような音楽好きなら、南青山にあるブルーノート東京(BLUE NOTE TOKYO)を知らない人はいないだろう。ニューヨークに本店を持つジャズ・クラブだ。一流のミュージシャンが、夜ごとライヴを行っている。このブルーノート東京の入り口に、たくさんのジャズ・ミュージシャンの写真が飾ってあり、訪れる音楽ファンを歓迎してくれる。そう、この写真を撮影したのがこの内山繁だ。

 内山さんには、このミュージック・ストリートの前身のジャズ・ストリートのときに、ジャズ・ミュージシャンの写真と撮影時の思い出秘話などを書いていただいた。これはアーカイブとして、今でも見ていただくことができる。
内山繁 [ジャズギャラリー]
 そうそうたる顔ぶれのミュージシャンである。まだ見ていない方は、ぜひ見て読んでほしい。
 内山繁のジャズ・ミュージシャンの撮影は、先日亡くなった中山康樹との出会いからはじまる。中山康樹がスイングジャーナルの編集部に入社して、5カ月目のことだ。
 中山康樹著『スイングジャーナル青春録 東京編』の「第5章 内山繁」にその出会いが書かれている。おもしろいので、一部紹介したい。入社5カ月目の新人に、誰かから電話などかかってくるはずないのに、ナカヤマ君に電話がかかってくるところから、それははじまる。以下、引用。

「あっナカヤマ?おれ、ウチヤマ、知らんやろ?」
その男は、いきなり、そう言った。久しぶりに聞く、こてこての関西弁だ。そして、いかにも関西人らしく、図々しい。ここは、関西人らしいノリで、対抗する必要がある。
「知らん」
「あんな、オレ、森小路の『ムルソー』の常連やってん」(註:『ムルソー』は、大阪のジャズ喫茶の名前)
「へえー『ムルソー』の?」
「そや、おれが東京に出てきてから、オマエが『ムルソー』の常連になったんや」
「ということは、『ムルソー』ででおうてないわけやな?」
「そやねん、おもろいやろ」
おもしろくもなんともなかったが、関西人のノリが、ひたすら懐かしい。ぼくは、土足で家の中に踏み込まれる快感を、久しぶりに味わっていた。
「で、名前、なんてゆうんや?」
「ウチヤマや、ウチヤマシゲルや」
「ああ、そういえばマスター(『ムルソー』の東司丘興一)から聞いたことある」
「やろ?」
「東京行って、しょうもない写真撮ってるアホがいるとかなんとかゆうとったわ」
「ほっとけ」
「で、なんや?」
「会えへんか?」
「うん、ええよ」
「いつがええ?」
「今晩の8時、どや?」
「よっしゃ」
「場所はやな・・・」

と、こうして、二人は、渋谷のハチ公前で会う約束をするのだ。

 これがきっかけで内山繁は、マイルス・デイヴィスをはじめとする世界のジャズメンを撮りまくることになる。

 中山康樹著『スイングジャーナル青春録 東京編』の中には、3年目のナカヤマとウチヤマが、ウェザー・リポートの全メンバーの写真を「スイング・ジャーナル」の表紙にするために撮影しようと、新幹線の中でジャコ・パストリアスに話しかけ、悪戦苦闘する話が書かれている。興味のある人は、ぜひ、読んでほしい。また、内山繁のジャコの写真は、【こちら】

 内山繁の紹介が長くなってしまったが、この人が創ったJazz & Cafeといえば、興味を持っていただけるのではないだろうか。
 お店は、ライヴがある時のみ営業する。だから、スケジュールを確認して出かけてほしい。
 実は、このお店には看板がない。夜になると、店の表にマイルスの顔が投影される。知らない人は入りにくいかな? とも思うが、実は内山繁は、とても気さくで優しい人だ。店の前に立つ彼の写真を見てもらえばわかると思う。
 また、いっしょにお店を運営している横溝直子さんも魅力的な人だ。美味しい料理を提供してくれる。
 また、CDのレーベルも立ち上げ、10枚目を制作中とのことだった。
 生のジャズに出会える店だ。

「音楽の聴ける店へ行こう」のパートナー、オーディオ・ショップSOUNDCREATE Legato店長、竹田響子さんからのひとこと。

 これまでにこの「音楽を聴ける店に行こう」のコーナーで伺ったお店は、JAZZ喫茶やオーディオで音楽を鳴らしている店が主体でした。
 内山さんの「Whisper」は、主にライヴ主体。ライヴのない日はお店もお休みとのこと。
 しかしながらいざライヴが始まってみると、10数名でミュージシャンを囲む「ハコ」は、ガチガチの「ライブハウス」のイメージはなく、店主の内山さんが言う通り「ホームパーティのような」アットホームなライヴで、まさに「音楽を聴ける店」だと思いました。
写真を通して近距離で生の演奏家たちを見てきた内山さんならではの「音楽を聴ける店」なんだなーと思いました。[次回4/1(水)更新予定]

■Jazz & Cafe “Whisper”は、こちら↓
http://whisper.co.jp/whisper/index.html

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2015/03/09

R.I.P.ルー・ソロフ

もぉ40年以上前ぼくは、ブラッド・スエット・アンド・ティアーズのブラスセクションにしびれていたようなロック少年だった。後年ジャズの写真を撮るようになって、高校生だった頃さんざん聴いたB.S.T.で、ばりばりのハイノートを吹いていたルー・ソロフに初めて会った時の感激が忘れられない。
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ニューヨークでは何度も聴いたギル・エヴァンスのマンデーナイト・オーケストラでバンマスのごとく采配をふっるっていたルー・ソロフ、デビッド・マシューズのマンハッタン・ジャズ・クインテットには結成当初のレコーディングにも立ち会わせてもらって写真を撮った。

何度か会ううちに「ルーちゃん!」と呼ぶようになって、気さくに笑顔で応えてくれたトランペット・レジェンド。ギルのアルバムに、M.J.Q.のディスコグラフィーにもある何枚かのジャケットに写真を提供できたことが誇りだ。

’80年代の写真を整理していたところにルー・ソロフの訃報が届いた。
冥福を祈ります。

以下 “LEW SOLOFF Official Website”より
Trumpet Legend Lew Soloff passed away in the early morning hours of Sunday, March 8, 2015 in New York City.

The cause of death was a heart attack, according to his daughters Laura Solomon and Lena Soloff.  “Dad had more friends than anyone I know.  He was so loved by so many. His life overflowed with people who cared about him,” stated Ms. Solomon.

A private funeral service is planned for Monday, March 9, 2015.

Soloff, whose career spanned more than 50 years was the consummate New York jazz musician. The list of his musical associations which includes; Gil Evans, Blood Sweat and Tears, Frank Sinatra, Carla Bley, Barbra Streisand, Machito, Marianne Faithfull, Paul Shaffer, Manhattan Brass, Jon Faddis and Ornette Coleman exhibits his extraordinary range and talent.

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