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2017年11月

2017/11/22

#0036 1975年11月14日 ソニー・ロリンズ

ジャズの写真を撮り始めて まだ2ヵ月も経たないうちに こんなジャズの巨人を撮影できることになった

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ステージ前には それまでレコードジャケットや音楽誌でその名前をたびたび目にする写真家が何人も ロリンズの登場を今か今かと待ち受けていた

内藤忠行 中平穂積 有原隆 菅原光博 松村秀雄 米田泰久 彼らの写真を見て感動して憧れた尊敬する写真家たち(どこの誰だか知らない新聞社のカメラマンもいたけど)

憧れの先輩カメラマンと言えど ライバルである彼らと肩を並べて 新米の僕はどんな写真を撮れるんだろうと 緊張しながら意欲を燃やしていた

この時の多くのショットは露光中ズームと流し撮りでフィルムが消費されている

テナーを大きく振り上げ振り下ろして演奏するロリンズの躍動感を撮りたかったのだけれど 若輩者ながら 僕は先輩たちとは違った視点で差をつけたいと勇み足だったのかも知れない

1975年11月14日 ソニー・ロリンズ @厚生年金会館ホール
Sonny Rollins(ts) Nathan Page(g) James Benjamin(b) Ed Moore(ds) Robert Kenyatta(conga)

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2017/11/01

#0032 1975年11月13日 ユニオン・ジャズ・イン

VAN99ホールは 渋谷の青山通りにあった VANヂャケット本社の1階をホールに改装 客席99席 入場料99円としたことから 99HALLと命名された VANの創業者である石津謙介が演劇を主に 若者文化を公開する場所として提供した箱だった

 

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1964年に結成された「東京ユニオン」の4代目リーダーに高橋達也が就いたのが1966年 赤坂のクラブ「コパカバーナ」を活動拠点にしながら コニー・フランシス パット・ブーン スティービー・ワンダーのバックを務め TV出演も多く ジャズを演奏するビッグバンドとして人気を博していた

 

この日のコンサート「ユニオン・ジャズ・イン 」は VAN99で定期的に開催されることになった 第1回目

 

出演は 高橋達也,川端利美(ts) 中山進二,堀恵二(as) 石兼武美(bs) 橋爪智明,内田清高,岡田光一,小杉一郎(tb) 多田善文,我孫子浩,横山均,金沢尚(tp) 金山正浩(p) 杉本和弥(b) 海老沢一博(ds) ゲストシンガーは黛ジュンだった

 

 

高橋達也と東京ユニオンは ’89年に「日本レコード大賞」のステージを最後に活動を休止したが バンド・メンバーだった角田健一(tb)は 解散時のメンバーを中心に「ビッグバンドよ永遠に!」を掲げて角田健一ビッグバンドを結成して 現在も活躍している

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#0026 1975年11月10日 レイ・ブライアント

マイルスやロリンズと共演したほか カーメンやアレサ・フランクリンの伴奏者としても有名なピアニスト:レイ・ブライアント 母は音楽教師 父親(ds)と兄(b)もジャズ・ミュージシャンで ケヴィン(g)/ロビン(tb)のユーバンクス兄弟の叔父さんにあたる チャールス(p)とデビッド(b)・ユーバンクス兄弟はケヴィンとロビンの従兄弟にあたる 思いっきり音楽一家の家系

19751110_0029g2s 19751110_0028e2s さて ソロ・ピアノの撮影は 当然被写体はたった一人な訳で カメラマンは楽だろうと思われるかも知れないけど・・・実はそうでもない

ステージ前からカメラを覗くと ピアニストは常に右向き 鍵盤と手指が見えて 表情も撮りたいとなると カメラ位置はかなり限られてしまう どのカメラマンもそんな絵柄を撮りたいもんだから ピンポイント的なベスト・ポジションに何人もが集中するわけだ

ピアノ1台の音量はさほど大きくないから 自分も含め他人のシャッター音も気になるし 何より背後に感じる3千人もの視線が背中に突き刺さる思いだ(郵便貯金会館ホール)

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