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2018年3月

2018/03/22

#0122 1976年3月5日 ケニー・バレル

青い海・青い空と大自然の壮大さ清々しさを表す反面 寂しさや孤独・憂鬱など負のイメージもある「青」ですが・・・洗練された都会の夜のジャズと評され 代表的な“Midnight Blue”や”Blue Lights”のジャケット印象が強いからだろうか ... 深いブルーのイメージを持つ Kenny Burrell です。

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5度目の来日時に撮ったステージ写真をブルーに染めてみた
この日のメンバーは 山本剛(p) 鈴木勲(b) ドナルド・ベイリー(ds) @郵便貯金ホール
19760313_0124e6s 19760313_0124f4s 日本各地への楽旅の合間に 前年(1975年)開校したルーツ音楽院でギタークリニックを開講した サインに応じるケニーの右は受講生じゃなく 写真家の阿部克自(K-ABE)氏

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#0120 1976年2月20日 ミシェル・ルグラン

シェルブールの雨傘(1963) ロシュフォールの恋人たち(1967) 耳に覚えのある数々の映画音楽を手がけ’60年代すでにフランス映画音楽のマエストロとして知られた Michel Legrand の音楽ルーツにはジャズがあった
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ピアノを弾きながらオーケストラを指揮するルグラン この時 44歳 @中野サンプラザ

Jackets 1958年 ニューヨークで録音されたアルバム「ルグラン・ジャズ」は マイルス(tp) コルトレーン(ts) フィル・ウッズ(as) ビル・エヴァンス(p) ハービー・マン(fl) ポール・チェンバース(b) … 超豪華なメンバーが参加している

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2018/03/21

#0116 1976年2月4日 日本のジャズ Vol.1

1917年に 初めて”JAZZ”と表記したレコードが録音されたとかで「ジャズ生誕100周年」と一部の音楽関係で微妙に盛り上がった今日この頃ですが・・・日本ではどぉだったんだろ?と調べてみると・・・

明治生まれの前野港造(マエノコウゾウ)ってクラリネット吹きが大正時代すでにバンドで演奏していたと言うから驚き

前野はサンフランシスコ航路の「船の楽団」でたびたび渡米して アメリカから初めてサックスを持ち込んで これが日本のジャズ史の幕開けと言うひともいる・・・なかなか日本も遅れをとっていない

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「日本のジャズ Vol.1/舶来流行歌の浪漫」が開かれた(副題がなかなか良い!)
楽団の総指揮は こちらも明治生まれのジャズ・プレイヤー 作・編曲家で 軽音楽・映画音楽の草分けと言われる紙恭輔 終戦の年に「新太平洋楽団」を結成したジャズ・テナーの草分け松本伸が特別ゲストで渋谷公会堂は草分けだらけ・・・

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水島早苗ボーカル研究所を設立してマーサ三宅・金子晴美・佐良直美を育てた 水島早苗/ヴォーカルハウスを開校して大橋純子や今陽子・芹洋子を輩出したマーサ三宅

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クラシックからポピュラー・ジャズへ転向して「南国土佐を後にして」を大ヒットさせたペギー葉山/イラストレーター画家・歌手・女優・作家・声優・タレントでジャズ・シンガーの水森亜土

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日本のジャズ撮影日記

昨年9月に 日記書く宣言してから6ヶ月経った。日記と言っても現在の日々を書くんじゃなくて ジャズを撮り始めた 1975年からの撮影日誌を 5千数百本のフィルム撮影順に書き留めておこうと言うもの。壮大な計画である!

何とか続けてるけど 半年経った今 半年分も書けてない ... これじゃぁ40数年分を書くのに40数年以上かかってしまう事になって 生きてる内に達成できん ...

と言うわけで 少し端折って 数日分を1回で書く事にするけどいいですか? 余命も短い事だし

#0107 1976年1月28日 東郷輝久
後にヴォーカルグループ ”ITS”を結成するが この日は大友義雄・中村誠一を伴った自身のコンサート @渋谷エピキュラス

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#0109 1976年1月29日 宮沢昭一
西条考之介(ts)の「インカーネーション」岡崎広志(as)+菅野邦彦(p)の「エクステンション」「菅野邦彦+1」に参加して頭角をあらわした宮沢昭一 宮沢昭(ts)を父に持つ

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#0110 1976年1月29日 スピリチュアル・ネイチャー 富樫雅彦・渡辺貞夫 @郵便貯金ホール

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#0112 1976年2月5日 トシコ〜タバキン・オーケストラ
穐吉敏子の帰国コンサート @中野サンプラザ

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#0119 1976年2月 びんご みき(三木敏悟)
ウイーンに音楽留学の後 ヨーロッパ〜北欧で活動 バークリーの作編曲科に籍を置きながらジョージ・ラッセルにも師事した 1975年に帰国 高橋達也と東京ユニオンに正式メンバーとして参加して作編曲も手がけたテナーサックス奏者でもある(後にインナー・ギャラクシー・オーケストラを結成)

19760200_0119e5rs ... このところ続いた日本人ミュージシャンの撮影日誌をまとめてみた・・・

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2018/03/14

#0103 1976年1月24日 今田勝 TBM

2006年に「JAZZ生活50周年」のメモリアル・ベスト・アルバムを出した 今田勝は 現時点(2018年)では JAZZ生活62年と言うことになる・・・

19760124_0103e1s19760124_0103g1s 1970年に最初のアルバム「MAKI」を発表して 2枚目の「NOW」を同メンバーで スリー・ブラインド・マイス(TBM)からリリースしたが 「NOW」は同年活動を開始したTBMの作品リストの2番目にあたる

また140作近い同リストの中 15作品に今田勝がクレジットされている(山本剛と同数)そしてこの日のアオイ・スタジオは 自己名義で9枚目(TBMの60枚目)にあたるソロ・ピアノのレコーディング

Tbm60a ピアノ1台を録るのに このスタジオの広さはどうだろう? スペース感を意識しながら もう一度レコード聴いてみよう

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2018/03/13

#0102 1976年1月23〜27日 日本企画盤 ラッシュ

ビル・エヴァンス・トリオで一緒に来日したエリオット・ジグモンド(ds)と 本田竹廣(pf,el-p)が参加して エディ・ゴメスの初リーダー作となる「ダウン・ストレッチ」のレコーディングがアオイ・スタジオで行われた。トリオ・レコードによる日本企画盤

19760123_0102g5s 来日するミュージシャンをレコーディングする 日本企画盤の制作がこの頃盛んに行われ 1月24日は ハンク・ジョーンズが目黒モウリスタジオで ソロ・アルバム「サテン・ドール」(トリオ)を録音

19760128_0106d6s 翌25日は 同じくピアノ・プレイハウスで来日した ジョン・ルイスが青山タワーホールでソロ・ピアノ「素描」の録音(CBSソニー) 27日には 郵便貯金ホールで マリアン・マクパートランドとハンク・ジョーンズのソロとデュオのライブ・レコーディングが行われた

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新米カメラマン アッチ行ったりコッチ行ったり てんてこ舞い!

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2018/03/11

#0101 1976年1月22日 笠井紀美子

大野雄二トリオを擁したライブ盤で 1970年にデビュー 2作目はマル・ウォルドロン+鈴木良雄+村上寛、その後も峰厚介・ギル・エヴァンス・シダー・ウォルトン・アレンジャーにオリバー・ネルソンを起用した原信夫と#&♭等と続々ジャズ・アルバムを発表した笠井紀美子

キュートでクールな かっこイイおねいさん 笠井紀美子のレコーディングを撮って来いと 仕事を受けたとき 僕は軽く踊った♪

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クロスオーバー → フュージョンの波が押し寄せると 日本でのブームを先取りするように ジャズ・フレイバーにロックな色付けディスコな味付けをしたアルバムを連発したが この日の録音は後に よりシティーポップ味の強いアルバム「TOKYO SPECIAL」として1977年にリリースされた

19760122_0101e3s19760122_0101f3s ビール片手に歌う笠井紀美子/たばこ片手に歌う笠井紀美子・・・かっこイイ!@CBS SONY Studio
収録楽曲のすべてが安井かずみの作詞 作曲陣は山下達郎・筒美京平・矢野顕子 etc…で 鈴木宏昌が全曲の編曲を担当している・・・そうなると・・・バック・ミュージシャンは そう 当然コルゲン・バンドと成増

25ap730s ジャケ写は篠山紀信大先生

"TOKYO SPECIAL"の翌年(1978年)結婚してロスに移住してからは 日本での活動が減って会う機会も少なくなった ジャズと平行して始めた宝飾デザインでは 自己ブランドを立ち上げるまでになったが 歌手活動からはすでに引退している・・・残念

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2018/03/09

#0100 1976年1月21日 大友義雄カルテット Rec

SJジャズ・ディスク大賞のパーティーで まったり飲み食いしてたら ... 青山ビクター行ってこいっ!って指令・・・もぉ人使い荒いんだから・・・
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この日と翌22日のレコーディングは 後に「オー・フレンズ:大友義雄カルテット」としてリリースされた

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大口純一郎(p)/渡辺文男(ds)/小杉敏(b)

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OH! FRIENDS : YOSHIO OHTOMO QUARTET
FRASCO PB-7010
1.HAVE A NICE DREAM (Y.Ohtomo)
2.PLEIADES (J.Ohguchi)
3.IN A SENTIMENTAL MOOD
4.YOU'RE MY EVERYTHING
5.QUIET BLUE (Y.Ohtomo)

ジャズを撮り始めて3ヶ月 フィルムはちょうど100本目になった

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#0096 1976年1月21日 SJジャズ・ディスク大賞

スイングジャーナル誌が ジャズに貢献した CD,LP,Video に贈るディスク大賞の発表授賞式とパーティーは 毎年(新年会を兼ねてか)1月に行われた

各賞の受賞者とその制作社(者)レコード会社 オーディオ・メーカー各社 ジャズ関連のライターや評論家,写真家 ミュージシャンなどなど … 広くジャズ関係者が集まる盛大なパーティーだった
180310a これは受賞者じゃなく SJ関係者+スタッフの記念写真(懐かしい顔が並んでるねぇ・・・)

第9回にあたるこの年度は「スピリチュアル・ネイチャー」富樫雅彦が金賞の他日本ジャズ賞・最優秀録音賞3部門で受賞 銀賞はマイルスの「アガルタ」ヴォーカル賞はベティ・カーターが 南里文雄賞を穐吉敏子が獲得した

180310c マイルスを抑えて3冠受賞した富樫雅彦のアルバムを制作したのは”EAST WIND” 前年(1975)スタートしたこのレーベルからは Great Jazz Trio, Art Farmerほか多数 日本人もプーさん,貞夫さん,ヒノさん,オマさん,ヤマちゃん他 多勢で名盤注目盤は数えきれず書ききれずの画期的レーベルだった

作品の完成度は音楽性ばかりじゃなく アートディレクターに石岡瑛子,浅葉克己を起用し 稲越功一,内藤忠行など気鋭の写真家の作品を採用してグラフィック面でも抜かり無く 胸を張って日本を代表し世界に誇れるレーベルと断言できる

180310b_2 伊藤八十八,伊藤潔の両伊藤氏に鯉沼利成氏を加えて レーベルのスタート時から快進撃を繰り広げた3人の創設者が揃ったショットを僕のプルーフの中に見つけてびっくりした。3氏との最初の出会いはこの時だったかも知れない

後に名盤と言われるようになる数々のレコードの録音現場でお世話になった八十八さん

あいミュージック・鯉沼ミュージックが招聘主催するライブ会場で 写真撮影にいつも協力的で助力をくれた鯉沼さん

Uccj9143 ありがとうございました 心からご冥福をお祈りいたします。

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2018/03/08

#0087 1976年1月13〜17日 インスピレーション&パワーVol.2

1973年に行われた同名コンサートの続編第2弾「インスピレーション&パワーVol.2」 御茶ノ水 日仏会館

180309a 180309c 富樫雅彦/翠川敬基

高柳昌行/佐藤允彦/翠川敬基/阿部薫/小杉武久/沖至 が各セットをプロデュースして 富樫雅彦(perc) 藤川義明(reeds) 宇梶昌二(ds) 花柳幻舟(舞踊)等を加えて構成された フリー・ジャズの祭典

180309b 180309d 沖至/高柳昌行

180309e 180309 ジャケ写は第1回公演のもの 1973年に録音され 後にCD化もされたライブ盤「インスピレーション&パワー14」

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#0088 1976年1月14-15日 ビル・エヴァンス/Piano Playhouse

芝公園にあった郵便貯金会館ホールは関係者の間で「ゆうちょ」で通じてたんだけど 同規模で五反田に出来た簡易保険会館ホールの愛称が「ゆうぽうと」だったから ちょとややこしい。(郵政民営化の際「ゆうぽうと」に正式改称され 同時に「ゆうちょ」が「メルパルク」に変更された。)
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ビル・エヴァンス(p)/エディ・ゴメス(b)/エリオット・ジグモンド(ds)

どちらのホールも ジャズのコンサートがたびたび行われる所だから関係者の間でも混乱していて 僕なんぞは会場を間違えて 慌てふためいたこと2度や3度じゃなかった。
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ジョン・ルイス/ハンク・ジョーンズ/マリアン・マクパートランド

時には ゆうちょから ゆうぽうとへ “飛び”の仕事も引き受けて頑張ったのに いま僕の生活はゆうゆう自適とは程遠い
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スタンウェイのフルコンが3台並ぶと 壮観だね!

ビル・エヴァンス・トリオの東京公演が 郵便貯金会館ホールで開催されたのが 1月14日 15日には ピアノ・プレイハウスと銘打って3人のピアニストが「ゆうちょ」のステージに立った。

また 翌16日 大阪フェスティバル・ホールでは 何と両グループが相まみえて 4時間におよぶ合同コンサートになった ・・・大阪のジャズ・ファン 得したな

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2018/03/06

#0084 1976年1月12日 土岐英史

前年 初リーダー作「TOKI」を発表して 注目を集めた土岐英史の 2作目は大友義雄・渡辺香津美・井野信義が加わったライブ・アルバム そしてこれは3作目「SKY VIEW」のレコーディング
19760112_0084g4s 19760112_0086f6s場所は 青山ビクター・スタジオ メンバーは 土岐(as,ss) 益田幹夫(pf,key) 池田芳夫(b) Steve Jackson(ds)

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当時は何気なく見ていた録音機材・・・こんなの使ってたんだ と今となっては懐かしいから貼っておこう。

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MILES TALK/内山 繁

高級オーディオ装置で聴くレコード・コンサートと MILESトーク企画が決定した。

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僕が尊敬し憧れのジャズ・フォトグラファー:内藤忠行氏が開いた同様のイベントに参加したのがきっかけで この会場のオーナー写真家でありジャズ・ファンである成宮真一氏から お誘いを受けた事がさっそく実現したもの。

1975年に来日したあと 突如音楽活動を休止した ジャズの帝王:マイルス・デイヴィス ‘81年に復活してから 晩年まで コンタクトの機会をたびたび得て 僕は白熱するライブ・ステージのみならず 私生活に至るまでを フィルムに記録することができた。

膨大な貴重なジャズ史の記録の中から 自信作・代表作をご覧いただきながら 舞台裏や私生活でのマイルス秘話をお話しましょう。

会場は さいたま市郊外の写真館「トニーなるみや」に併設された”音楽室”
高級オーディオ装置を備えたギャラリー様の贅沢なスペースで 極上の音空間をお楽しみいただけます。

日時:4月29日(日/祭) 5月27日(日) いずれも 13:30〜17:00
場所:さいたま市 見沼区 東新井 710-29 「トニーなるみや」
    048-685-7038 http://www.tony7038.com/pg252.html

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2018/03/01

MILES × SAKURA 内藤忠行

内藤忠行氏は ジャズ・ミュージシャンをシャープに切り撮るカメラマンでありながら 風景や事物をも実に叙情的に造形的に写真表現で見せる 僕がジャズを撮り始める以前から 憧れの写真家のひとりだった。

180218b_2 180218c_3 ジャズの現場で 時には肩を並べて撮影させていただくようになってからは 同じ条件下で同じ被写体を撮った氏の写真を目にして 驚かされ関心させられ 多くを学ばされた。

近年しばらく お会いする機会もなかったので 氏のトーク企画を知って さっそく予約を入れた。

180218as_2 さいたま市の写真館「トニーなるみや」に併設された”音楽室”は 高級オーディオ装置を備えたギャラリー様のスペースで ジャズ好き(もちろんマイルス好き)でオーディオ好きオーナー:成宮真一氏の贅沢なリビング・ルームと見えた

内藤さんと嬉しい再会を果たし 貴重な経験談や写真論を興味深く聞くことができた。 オーナー成宮氏と多くの参加者を交えて 同好の士の話は尽きず 大いに盛り上がった いかした時間を過ごさせていただきました。

成宮氏がプリントした 内藤作品をいただいたので 3点並べて額装しました 今日から Jazz & Café Gallery "Whisper”でご覧いただけます。ありがとうございました。

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