行方均氏(ナメさん)が亡くなった
音楽プロデューサー 評論家で 特にジャズの名門レーベル「ブルーノート(BN)」に造詣が深く 日本発のBNとも言える「サムシンエルス」からは多くの作品を世界に送り出した。編集著書・監修訳書も膨大で ジャズを核とした氏の音楽文化への功績は計り知れない。
大卒後 レコード会社に入社されたのが 僕がジャズを撮り始めたのと同時期 しかも同年生まれ同い年だった事でも厚情をいただいて ミュージシャンのインタビューや録音制作現場に またライブや音楽イベントなど ジャズシーンの重要な場面ではいつもナメさんと一緒だった。
数年前に発病した白血病には闘病の甲斐あって復活〜生存記念の会が盛大に行われた記憶もそう古くない今年の1月 正月の挨拶をメールでもらった直後に再入院の報を受けて数回病室を訪ねた。このところのウイルス感染予防措置で 今月になって特に面会規制が厳しく気になっていたところへの訃報だった。
会うたびに状態は良くなっているようで BN復活のニューヨークの話 マウントフジ ジャズフェスの思い出を こちらが心配になるほど喋りまくったナメさんだった。5月に刊行予定になっている新著「ビートルズは終わらない」の表紙デザインが決まったと嬉しそうに見せてくれて 春には退院して盛大に出版記念パーティーをやろうと意気込んでいたナメさんだった。
残念 ほんとに残念 ナメさん安らかに 心からこころからご冥福を祈ります。