あおり(絶滅ビューカメラ)
絶滅して久しいビューカメラ なんて今どきのひとは知らんでしょ 蛇腹の一方にレンズを付けて 反対側にはシートフィルムを突っ込める(またはロールフィルムのホルダーを装着する)構造になったピントグラスになっていて カメラマンは黒布をアタマからかぶって磨りガラスに天地逆さに写った像を見ながら構図とフォーカスを確認調整する なかなか原始的なやつ(※ごくごく一部に 受光部にデジタルバックを取り付けるなどして 生き残ってるやつもいるらしいが)
単純構造でありながら レンズ部と受光部はそれぞれ独立して可動する「あおり機構」になっていて 被写体の形補正やピント範囲の調整ができるんだけど あおり操作の習得は 昔の特に建築写真や商品撮影をするプロ写真家の必須条件であって 前を走るトロいクルマに車間を詰めたり クラクションや幅寄せする技術とちゃいまんねん!
光軸を傾けることで 画面の一部にだけピントを合わせて ミニチュア(ジオラマ)模型を撮ったような効果を出す写真が一時流行ったけど ここでは本来の目的(奥行きある被写体の 手前から奥までピントを合わせた)で撮った”MJQ” 写真はこれまた今時のひとは見たことないだろ 「シノゴ」と言う 4 x 5インチ角のシート・フィルム
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