ジャック・ディジョネット(セットに座ってよ)
現代ジャズ・シーンで最高峰のドラマーは実にクールで真面目な紳士だ。カメラマンの注文にいつも素直に応じてくれるのだけれど、ひとつ、プレイする以外には絶対にドラム・セットに座ってくれない・・・とにかくそれだけはイヤだそうで理由は聞いても言ってくれない。
ステージ上のジャックのシンバルの間に見えかくれする表情は歪み、唇を噛んでメンバーを見据える眼差しは厳しい。最大限に自己の音楽世界を表現しようと魂の力をふり絞るかのようだ。
それがまさにぼく自身が狙っているジャックのジャックらしい表情であることに違いはないのだけれど、いつかシンバルの間にスティックを持って、ドラム・セットに座って微笑むジャック・ディジョネットを撮影してみたい。
Jack De Johnette 1942年8月9日シカゴ生まれ
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